敢えて帳票そっくりの画面にする
これは、岩手県が公開している「市町村避難所運営マニュアル作成モデル」の中の、「様式17 避難所における要配慮者名簿 (PDF 52.6KB)」です。こちらのサイトで公開されています。
この帳票は「名簿」なのに「対応」欄があります。しかし対応を記録するのであれば、履歴がないと何かあったときの経緯がわからない。これはもう「名簿」という名の「対応」記録簿です。
いやいやいや、この帳票どう見ても設計おかしい。要配慮者の名簿といいながら、「対応」が入っとる。「対応」入れるんなら絶対最新の対応状況と、対応の履歴が必要じゃないですか。なのに作成日付ごとの名簿?何を管理したいのこれ。— TAKESHI NAKANO (@takeshi0206x) July 8, 2022
今回は、敢えて帳票そっくりに画面を作りました。帳票が(県)指定の様式なので、結局は様式を作らなければならないし、帳票のレイアウトと画面のレイアウトが同じであれば、急場で集められた避難所のスタッフでも分かりやすいと考えたからです。
次の図はテーブル設計です。「事象」画面は、「日付・特定の人」の一部を表示する。
「特定の人」画面は、「人」の一部を表示する。というテーブル設計にしました。
データ構造が似ている別のカスタムAppからほぼほぼコピーしてできました。カレンダーは標準のボタンバーでできています。(Webビューア+JavaScriptではありません。)
- カレンダーで日付を選択して、その日の対応を記録する。
- 対象者は、人マスターから要配慮者を選択して登録する。
これで最低限のカスタムAppができました。
この画面にポータルサイトとの連携を取るFileMakerアドオンを貼り付ければ、ワークフローシステムとの連携も簡単に実現します。
実はこれで終わりではなく、ポータルのサービスとして登録して完成です。要配慮者情報はプライバシー保護も必要なんで、ユーザーとグループでアクセス保護する。そして、対応状況をチャットのようなUIで記録。複数のカスタムAppの進行状況を俯瞰する。例のアドオンを貼り付けて簡単に連携。 #FileMaker pic.twitter.com/vJYTTDEa0U
— TAKESHI NAKANO (@takeshi0206x) July 17, 2022
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